top |
第113回『まちむら興し塾』 |
2014年11月17日 東洋大学 1510教室
第3回検討会【就職したくなるリゾート旅館推進事業】
テーマ アンケートから探る、学生目線で考える旅館
|
日本の伝統「旅館 文化」を次世代に継なぐ
【就職したくなるリゾート旅館推進事業】 |
■ 【就職したくなるリゾート旅館推進事業】 |
NPO法人ふれあいまちむら興し塾の事業として、和と親しみ
を求める女性層・シニア層、日本の文化に興味津々の外国人の間
で人気が高まっている、日本の伝統、『旅館文化』を次世代に継
なぐために、旅館の担い手の確保、旅館体制の見直し・改善など
のセミナー・ワークショッアプの開催などを目指す。
|
◎ これまでの経緯 |
第2回 検討会 テーマ 旅館のイメージは |
第3回 検討会
テーマ 旅館の実体を旅館運営者に聞く・対象となる旅館の基準? |
|
今回は、学生幹事が作成した、アンケートの集計を見ながら、意見
を交わしました。
|
◇ アンケート集計結果 |
T 就職をしたい動機 |
1.ファッション業界では |
1)ハレの舞台を目指す人が来る
自分で独立をしようとする意欲をもって就職している
人が多い
2)販売部署が土休日にかかる場合が多く、休日不定期で
大変だと割り切って。業界が好きな人が働いている
|
2. 旅館で働くカッコヨサ・魅力
アンケート集計結果から |
◎ 無形文化財に指定される存在になれるくらいの旅館であれば |
(1)働いても良いと思われる点 |
1)「良かったわよ〜」「また、来たいわ〜」
とお客様に喜んで頂けるのを実感できる
2)おもてなしの心が伝えるのが魅力
3)女性目線として、着物を着て仕事をするのが魅力
4)お客様との距離が近い
5)楽しそう
6)外国人と近い距離で会話ができる
@ 外国人は、言葉が通じなくても、旅館・民宿を選ぶ
傾向がある
A オリンピックに向けての外国人が増える。期待感
例:・台東区谷中 澤の屋 全世界87カ国の外国人で常に満室
・成田のトラジット客の一部が調子の民宿利用
理由:
@ 日本の文化にふれたい
A 心からのおもてなし
B 親しみが持てる、
C 安い
◇ 台湾人の海外旅行 【フォーカス台湾】2014/02/08
国民人口 23,063,027人
年間出国者数 台湾交通部の統計
2013年前年比7.9%増の1,105万人
渡航先別、上位3位は順に中国大陸、日本、香港
特に日本への渡航者は前年比50.4%増
が過去最高となる235万人。
※ 第一位は中国(227.8万人)。
|
(2)働きたくないと思われる点 |
◎ 給与水準が低く、厚生面も含めて労働条件が悪いという
イメージが強い |
@ 大変そう
・土日が休みでない、休みが不定期
・深夜勤務
・住み込み
A 昔ながらのしきたりにとらわれて、新しい事を取り入れそう
も無い
|
(3)旅館で働くイメージ |
@ 企業というイメージが湧かない
A 給与が低い、労働条件が悪く大変そう
B フロント・配膳・布団敷きなど全部やらされる
C 学卒の就職先というより高卒、ハローワークから中途採用
|
U 就職を目指す可能性のある人材は |
◎ 故郷に錦を飾る・田舎に憧れる U・I・Jターン
◎ 次世代を担うのはあなた ⇒ 次世代オーナーを志望する
|
V 今後の進め方 |
今月のアンケートに基づいて様々な意見、検討をした結果、
大学生の旅館に対するイメージは、意外と利用はしてみたいと
いう願望はありますが、全く就職の対象には考えられないとい
う傾向だということが、はっきりしてきました。
従って、今後の進め方としては、今までこだわってきた大学生
の対象から、旅館に興味こだわりを持った一般の方々を対象と
した事業内容とした方向で検討を進める方が得策と考えられる。
1.就職対象
1)管理者候補
二代目、支配人として募集
2)アシスタント管理者候補
やる気のある、高校生、専門学校生、同業よりの転職者
2.旅館の経営体制
1)現状の経営分析
2)経営の見直し・改善策
3)IT化の推進
クラウド利用で省力化・合理化の推進
4)同業者とのネットワークと共有
@ 各部門マニュアル作成(クラウドで共有)
A 共同販売促進
B 起用同仕入 など
3.上記対象者向けへの事業
1)旅館に就職するための教育
2)部門別にテーマを決めてセミナー・ワークショップの開催
3)インターシップの推進
4)研修会の開催 |
先頭に戻る |
■ 第113回『まちむら興し塾』記録写真 |
|
参加者の皆さん
後列久津B、田さん、木村君、山田君、根岸君、樋口さん
大城さん・大橋さん。宮林さん・長坂 |
|
だんだん、状況が理解できるようになってきました |
|
黒板にアンケート内容・発言の要点の書き出し |
|
アパレル業界久津さんの話に耳を傾ける |
|
学生のみなさん |
|
|
3年生 宮林さん・根岸君
いつも幹事役ご苦労様 |
2年生 大城さん・大橋さん
来年からの幹事役を期待 |
|
|
3年生 学生幹事宮林さん |
3年生 学生幹事根岸君 |
|
|
2年生 大橋さん |
2年生 大城さん |
|
|
卒論も出し余裕の4年生山田君 |
3日前に卒論提出 4年生木村君 |
先頭に戻る |
学生目線でとらえた《 アンケート 集計》 |
『日本旅館の良い点・悪い点と就職先の対象?』について |
アンケート実施・集計 2014年11月17日 |
作成・集計 東洋大学 国際観光学科3年宮林 絵梨子・根岸 慧人 |
回答合計:19 |
問1 性別についてお尋ねします。
|
|
・女性
|
17票
|
89.5%
|
・男性
|
2票
|
10.5%
|
|
|
問2 旅館に宿泊したことはありますか?
|
|
・はい
|
17票
|
89.5%
|
・いいえ
|
2票
|
10.5%
|
|
|
問3 問2ではいと答えた方にお聞きします。
そのときの同行者は誰ですか?(複数回答可)
|
|
・家族
|
15票
|
78.9%
|
・友人
|
11票
|
57.9%
|
・カップル
|
6票
|
31.6%
|
・その他
|
1票
|
5.3%
|
・無回答
|
2票
|
10.5%
|
|
|
問4 問2ではいと答えた方にお聞きします。
ホテルと比べて、旅館の良かった点、悪かった点はどこですか?
|
|
1.良かった点
|
|
・部屋でのんびりご飯が食べられる。
・布団を敷いてくれるなどサービスが良い。
・雰囲気が旅行に来ている感じ。
・ご飯が美味しい。温泉がある。
・ゆっくりできる。
普段の生活から離れて心身共にリラックスできる。
・景色が良い。サービスが良い。
・家がほとんど洋間なので、非日常感を味わえた。
・落ち着いた雰囲気が良かったです。お風呂が充実して
いてよかった。
・布団だからみんなと並んで横になって寝れるからわい
わいできる!
・ご飯が豪華でおいしい。
・親切
・本当に、心も体もゆっくり休めることができる。
・畳や温泉など、日本本来の文化や様式が備わってい
るから。
・ホテルと比べた時、従業員の方の対応が親和的なので、
心地よい。
・落ち着く。
・料理が懐石で豪華
・お風呂もホテルと比べて広々している
・和室で座敷風になってるからくつろぐには絶好
|
|
2.悪かって点
|
・値段が少し高くなってしまう
・セキュリティ面がホテルには劣る気がします。
・値段が高いからなかなか自分のお金でいけないところ。
・ホテルより他に泊まってるお客さんに会うことが多い
・場所が観光地付近にあって、気軽に泊まりに行くとなる
とホテルの方が利用しやすい。
|
【就職先として】
|
問5 就職先の候補として、現在旅館は含まれていますか?
|
・はい
|
0票
|
0.0%
|
・いいえ
|
19票
|
100.0%
|
|
問6 旅館に就職するのはありですか?なしですか?
|
・あり
|
9票
|
47.4%
|
・なし
|
10票
|
52.6%
|
|
問7 ありと答えた方にお聞きします。
旅館で働く魅力はどんなところですか?
|
・お客さんの喜ぶ顔を直接見ることができるところ。
・お客様ととても近い距離で接することができること。
・お客様に喜んでもらう、くつろいでもらうという精神が
すごく強いと思うから
・仕事をする上でお客様に喜んでもらいたい!!
って気持ちが強い人にとってはいい所だと思う。
・おもてなしの心が整っているのが魅力だと思います!
・女性的な目線ではあるが、着物をきて仕事をするのは憧れる。
・楽しそう。
・お客さんと距離が近い。
|
問8 なしと答えた方にお聞きします。
旅館で働きたくない理由はなんですか?
|
◇ 大変そう。
・土日休みでないということ
・ホテルや旅館などのホズピタリティを重視する仕事は
あまりしたくない
・祝日ほど忙しい。
・深夜の勤務もある。
・住み込みとかで大変そうなイメージ。厳しそう。
◇ 日本の昔からのしきたりを大事にしているイメージで、
新しいことや斬新な事を取り入れようとしなさそうだから。
◇ サービス業は私のやりたいことではないから
◇ サービス業は休みが不定期だから
◇ 他にやりたいことがあるから
◇ 宿泊業にあまり関心がない。忙しそうで自分の時間がなく
なりそうだから。
◇ 旅館ではないがホテルでインターンをしたときに、宿泊業
は就職先としてないなと感じたので。
◇ 私の性格には合わないと思ったから。
|
|
先頭に戻る |
W お客様にも、スタッフにも満足できる「旅館」
とするための手順案
|
【 第一ステップ 】 |
後継者(担い手=人材)をいかに確保するか
旅館の人気度、宿泊の受入内容・実体の把握、
↓
↓ プラス
経営体制の問題点・課題の拾い出し
↓
経営体制の見直し
↓
改善策・新体制の検討
|
【 第二ステップ 】 |
NPO法人ふれあいまちむら興し塾の役割
講習会・ワークショップの開催、コンサルなどを実施する予定
|
【 第三ステップ 】 |
新体制での実行
1.宿泊プラン作り
2.新松戸内部管理システム作り
@ 接客マニュアル改正
A 予約管理
B 仕入・原価管理、経理
C 労務管理
3.販売促進計画作り
4.地域・同業者との連携
|
先頭に戻る |
◇ 参考資料 |
2014年9月29日 第111回『まちむら興し塾』での検討内容
|
■ インターシップに行きたくなるような宿とは |
事業計画を立てるために、先ず、何を、どこから手を付けてゆ
くかを様々な見解、立場での意見交換をする勉強会となった。 |
◎ 大学と大学生 ⇒ NPOがプログラム開発 ⇒ 旅館が受入
◎ 旅館の現場の意見を取り入れることが重要
◎ どのような旅館のタイプ・規模を事業の対象とするか
旅館といわれている宿は数室から300室以上、料金体も様々
施設のグレード、食事の提供、サービス内容、目指す客層等々
経営体制が大きく異なっているため絞り込みは難しい。
◎ 大学と連携してインターシップを導入
○ 教授にゼミとして組み込んでもらうのが最良だ。
⇒ 可能な教授はいるのか
⇒ 旅行新聞社の対談で秘湯をを守る会の佐藤会長と対談
した、島川准教授とコンタクトできないか
◇ 湯河原宿でインターシッププログラムをJTBが開発した
後継者育成の目的ではなく、旅館の実情を知ってもらうた
めのプログラムで、経営内容までは開放していない模様。
・ 宿目線で見ると、学生に楽しんでもらい、人手不足を補い
たいプログラムではないか!!!
実施内容を調査することにした。
◇ インターシップのメリットは
○ 旅館 後継者としての人材探し
○ 大学 新入学生への大学としての魅力フアップ
○ 学生 就職先
◇ 目的は
・ アルバイト的なものではなく、本格的に旅館の実情体験
として実施するには?
湯河原のプログラムは2週間だが、3ヶ月位は必要だ
◎ 旅館の実体を知る
ホテルは人気だが旅館はなぜ不人気か?
◎ 人材の確保の別の手段としてワーキングホリデイ制度の活用を
◎ インバウンド客に旅館を活用して国際交流の場にする。
|
などなど、様々な意見が出されたが、時間切れとなり、次回は、コ
メンテーターは無しで、この事業の検討だけをする勉強会とする。
|
先頭に戻る |